インディペンデンス・デイ
1996年 アメリカ
ジャンル/SF
監督:ローランド・エメリッヒ 出演:ウィル・スミス、ビル・プルマン
地球を侵略せんとする異星人と人類との攻防を描いたSFパニック超大ヒット作。
大迫力のCGと数千人のエキストラを動員して作られた映像は確かにすごい。
特にCGの迫力は当時としては鮮烈で、現在のCG多用映画ブームを引き起こした先駆け的作品でしょう。
ところが映画として成り立っているのはせいぜい開始40分程度で、
話が進むにつれて超マンガチックな展開に転げて行くからこまります。
今時素人でも考えないであろうチャチな異星人が出て来たり、
昔の飛行操縦技術しか知らない退役軍人が最新戦闘機を平気で乗りこなしたり、
挙げ句の果てには大統領自身が戦闘機を操縦して戦ってしまうというとんでもない展開に・・・
極めつけはコンピューターウイルスを使って異星人のコンピューターにハッカーしてしまう点。
なぜ地球製のコンピューターウイルスが、
方式の違う異星人のコンピューターに簡単に効いてしまうのか?
まさにルパン三世を観ているような安易すぎるお粗末さが、
平気で次々展開されて行くから悲しくなります。
もともとCGばかりが評価されて、ストーリーが全然話題にならなかったのは当然と言えるでしょう。